「宇宙と意識を考える――私たちは、なぜここにいるのだろう?」 | 一般社団法人 食と意識研究所 /  二村有里繪

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「宇宙と意識を考える――私たちは、なぜここにいるのだろう?」

第6回 インターネットとAIは「地球規模の意識」をつくるのか

――個人の意識 → 集合的な意識 → 地球規模の情報ネットワーク という段階の進展

前回は、人間の脳にある神経ネットワークと、宇宙の大規模構造について考えてみました。

そして最後に、

「人類自身もまた、巨大なネットワークをつくり始めている」

という話をしました。

それが、インターネットです。

少し想像してみてください。

世界中にいる一人ひとりの人間を、一つの「細胞」だと考えてみます。

そして、その細胞同士をつないでいる神経網が、インターネットだとしたら。

なんだか、今の地球が巨大な一つの生き物のように見えてきませんか。

私たちは、常につながっている

ほんの少し前まで、

遠く離れた国で何が起きているのかを知るには、時間がかかりました。

けれど今は違います。

地球の反対側で起きた出来事を、私たちはほぼリアルタイムで知ることができます。

誰かが発した言葉が一瞬で世界中へ広がり、

それを見た人が、

共感したり、反論したり、考えたり、さらに新しい言葉を発信したりする。

情報が次々と人から人へ渡り、新しい情報へと変化していきます。

一人の頭の中で起きていた「思考」が、人と人との間でも起きているように見えます。

「私の考え」は、本当に私だけのもの?

私たちは普段、

「これは私が考えたこと」

と思っています。

でも、その考えは本当に自分一人だけから生まれたものでしょうか。

誰かの言葉を聞いた。

本を読んだ。

旅をした。

人と話した。

SNSで偶然何かを見た。

そこから自分の中に新しい考えが生まれる。

そして今度は、自分が発した言葉が誰かの中に入り、その人の新しい考えにつながっていく。

そう考えると、

意識は一人の中だけで完結しているわけではない

とも言えそうです。

私たちは絶えず影響し合いながら、生きています。

そしてAIが現れた

さらに今、この巨大な情報ネットワークの中にAIが登場しました。

人間が長い時間をかけて蓄積してきた膨大な情報を扱い、そこからパターンを見つけ、新しい文章や画像などを生成する技術が急速に発達しています。

ここで重要なのは、

「AIに人間と同じ意識がある」

ということではありません。

現在のAIと、人間が感じている主観的な「意識」を同じものとして扱うことはできません。

でも、AIの登場によって、

人類が持つ膨大な情報が、これまでとは比較にならない速度で結びつき始めている

ことは確かです。

それによって私たち自身の考え方や行動も、大きく変わり始めています。

地球そのものが「考え始める」?

一人の人間。

家族。

地域。

国。

人類。

インターネット。

そしてAI。

こうして視点を広げていくと、私たちの世界にはいくつもの層のネットワークが存在していることがわかります。

一人ひとりが独立しているように見えて、実際には常に情報を交換し、影響し合っています。

だとしたら、

人間の脳の中で無数の神経細胞がつながることで、一人の人間の思考が生まれるように、

無数の人間がつながることで、

個人を超えた何かが生まれていく可能性はないのでしょうか。

それを「地球規模の意識」と呼べるのかどうかは、まだわかりません。

けれど、

私たち一人ひとりの意識が、完全に孤立したものではないことは、日常でも感じることがあります。

一人の言葉が誰かを変え、

その人の行動がまた別の誰かを変える。

そうやって、小さな意識の変化が社会全体へ広がっていくことがあります。

だからこそ、

一人ひとりが何を意識し、何を選ぶのかは、思っている以上に大切なのかもしれません。

そして、ここまで宇宙、生命、脳、インターネット、AIと、とても大きな話をしてきました。

最終回は、一気に私たちの日常へ戻ってみたいと思います。

宇宙のことを考えることと、

今日、自分が何を選ぶのか。

一見まったく関係がないように見える二つは、本当につながっていないのでしょうか。

最後は、

「宇宙の話と、今日の私」

について考えてみたいと思います。

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