終活を始めるための優先順位!年代別に行うべきことを紹介!
終活は、人生の終わりを見据えて、自分自身や家族が安心して過ごせるように準備するためのものです。しかし、何から始めればいいのか、どのように進めていけばいいのかと悩む人も多いでしょう。そこで本記事では、終活を始める際の優先順位と具体的に行うべきことを解説します。それぞれの年代に適した終活のポイントを押さえることで、計画的に準備を進められるでしょう。
この記事を読むための時間:3分
終活を始める最適な時期と優先順位
終活を始める時期は人それぞれで、明確な基準はありません。とはいえ、終活では数多くのことを行わなければいけないため、健康で判断力がしっかりしているうちに始める必要があります。定年を迎えて時間ができてから終活を始める人が多いですが、30代や40代など早くから始めても構いません。
終活は人生の最期に向けての活動であると同時に、これからの生き方を考えるための活動でもあります。そのため、今後の生活について考えたい、身の回りの整理をしたいと思ったときから始めるといいでしょう。
年代別の優先順位
ここでは、年代別に終活の優先順位を紹介します。自分の年代ではどのようなことが必要なのか参考にしてください。
連絡先リストの作成が最優先
年代に関わらず最優先すべきは連絡先リストの作成です。最近では、連絡先をスマートフォンなどの電話帳で管理している人が増えています。しかし、スマートフォンの場合はロックがかかっているため、緊急の際に本人以外が使用できなかったり、紛失や盗難などでリスト自体が見られなくなったりする、おそれがあります。そのため、緊急時に備えて連絡先リストを別に用意しておいたほうが安心です。
まずは、連絡先をリストアップし、自分との関係性とどんな状況のときに連絡を取ってほしいのかを整理します。
- かかりつけ医
- 病気やけがによる入院の際にサポートを頼みたい人
- もしものときに真っ先に知らせる必要がある人(親族や子どもなど)
- 葬儀に呼びたい人(できれば、知人や友人をグループ分けし、その代表者を決めておくとよい)
- 葬儀まで終わった後に知らせておきたい人
できるだけ自分との関係性や連絡先の情報を詳細にしておきましょう。リストアップが終わったら、書面やデジタルデータにまとめます。デジタルデータはUSBやオンラインデータとして保管し、所在を明確にしておくと安心です。
20代は医療プランから
20代の終活では、医療プランの準備が優先されます。この年代では、健康状態が比較的良好であるため、将来の健康リスクに備えることが重要です。医療保険の加入や、万が一の際の治療や介護の希望を明確にしておくと安心です。また、緊急時に備えて、病歴やアレルギー、かかりつけ医の情報をエンディングノートなどにまとめておくといいでしょう。
また、臓器提供の意思表示や、延命治療に関する考え方を整理しておき、家族や友人がもしものときに困らないようにすることも大事です。若いからといって油断せず、早めの準備をしておくと、後々の安心につながります。
30代・40代は子どもと両親のことから
30代・40代の終活では、自分自身だけでなく、子どもや両親に関する準備が必要です。子どもがいる場合は遺言書を作成し、財産の分配や後見人の指定を明確にします。また、教育資金や生活費の確保についても計画を立てておくと安心です。両親が高齢の場合は介護の準備や医療方針を確認し、必要なサポート体制を整えましょう。
エンディングノートには自分の希望だけでなく、家族全体の状況や連絡先も記載し、緊急時に役立つ情報を記しておくことが重要です。終活を通じて将来の不安を減らし、家族全体が安心できる環境を整えることを目標に取り組みましょう。
50代は生前整理から
50代の終活では、生前整理が優先事項です。この時期は、人生の後半に向けて身の回りの物を整理し、必要なものと不要なものを分ける良い機会です。特に、長年蓄積された書類や写真、思い出の品を見直し、必要なものを選別しましょう。また、遺品として遺したくないものは事前に処分しておくと、家族への負担を減らせます。
財産や資産の整理もこの時期に行い、必要な書類をまとめ、エンディングノートに記載しておきましょう。
60代は医療・介護のプランから
60代に入ると、医療と介護のプランを立てることが終活の重点となります。健康状態が変わりやすい年代であるため、持病の管理や定期的な健康診断が大切です。また、介護が必要になった場合に備えて、介護施設や在宅介護について調べ、費用やサービス内容を比較検討しておきましょう。
エンディングノートに治療や介護の希望、かかりつけ医や薬の情報、緊急時の連絡先を詳細に記載しておくと、家族に負担をかけません。
70代以降は財産整理から
70代以降の終活では、財産整理が優先されます。遺言書を作成し、財産の分配や遺贈を明確にしておくことで、相続に関するトラブルを防げます。銀行口座や不動産、保険、投資などの資産をリストアップし、必要な手続きや書類を整理しておきましょう。この年代では、認知機能の低下を考慮し、早めに準備を進めることが重要です。
エンディングノートを作って終活を計画的に進めましょう
終活の優先順位は、年代や個人の状況によって異なります。まずは連絡先リストの作成から始め、その後はそれぞれの年代に合わせて、エンディングノートを使いながら計画的に進めましょう。