終活で墓じまいをする際の6つの供養方法!あわせて注意点を解説!
終活の一環として墓じまいを考える人も多いでしょう。墓じまいをした後は、遺骨の新しい供養方法を決めることが重要です。そこで本記事では、墓じまい後の新たな供養方法について紹介します。あわせて、墓じまいを行う際の注意点についてもお伝えするので、墓じまいを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
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終活で行う墓じまいとは
墓じまいとは、お墓から遺骨を取り出して、墓石の撤去をすることです。その後更地にした墓地を寺院や霊園の管理者に返還し、遺骨を新たな供養場所に移す、または永代供養墓や納骨堂に収めます。近年では、少子高齢化や核家族化が進むなかで、墓の管理が困難になるケースが増えていることから、終活の一環として墓じまいを行う人も少なくありません。
墓じまいには、後継者に負担をかけずに故人の供養を続けられるメリットがあります。ただし、墓じまいを行う際は、宗教的な儀式や必要な手続きをしっかりと行いましょう。
墓じまい後の新たな供養方法
墓じまいをした後は、遺骨の新たな供養方法を決める必要があります。6つの方法を紹介するので、どのように供養するのか検討してみてください。
- 永代供養
- 納骨堂
- 手元供養
- 散骨
- 樹木葬
- 海洋葬
永代供養
永代供養とは、個人の遺骨を遺族に代わって、寺院や霊園が長期間にわたり供養する方法です。後継者がいない場合や、家族に負担をかけたくない場合に選ばれるケースが多いです。遺骨は合葬墓や共同墓地に納められ、定期的に供養が行われます。費用は一括で支払うことが一般的で、将来的な管理費用を心配する必要がありません。
納骨堂
納骨堂は、遺骨を収めるための建物や施設のことです。屋内の専用のスペースに遺骨を安置し、個別に管理されるため、従来の墓地に比べて維持管理が容易です。ただし、納骨堂の利用には契約期間や利用料が発生するため、選ぶ際は親族で話し合って最適な場所を選びましょう。
手元供養
手元供養は、遺骨を自宅など身近な場所に保管する方法です。仏壇を置く必要はなく、小さな骨壺やアクセサリーなどに遺骨を納め、日常的に供養するのが一般的です。小さな祭壇を作り、写真や遺品とともに遺骨を安置することで、身近に故人を感じられます。手元供養は特別な手続きが不要で、費用も抑えられます。
ただし、終活においては、自分が亡くなった後に遺骨の管理をどうするのかをあらかじめ決めておかなければいけません。親族と話し合い、了承を得たうえで選択しましょう。
散骨
散骨は、遺骨を自然に還す供養方法で、粉末状にした遺骨を海や山などに撒きます。散骨は場所を選ばず、管理の手間も不要なため、経済的な負担がかかりません。自分で散骨を行うこともできますが、トラブルを避けるためにも専門業者に依頼したほうが安心です。
樹木葬
樹木葬は、墓石の代わりに樹木をシンボルとして、木や植物の根元に埋葬する方法です。樹木葬は、維持管理が容易であり、費用も比較的低く抑えられます。ただし、埋葬方法や場所によって費用やその後の管理方法が異なるため、よく検討して決めましょう。
海洋葬
海洋葬は、遺骨を粉末状にして海に撒く供養方法です。遺族が船に乗り、遺骨を海に撒く儀式が行われることが一般的です。海洋葬は場所の制約がなく、管理の手間も不要であるため、経済的な負担が軽減されます。
終活で墓じまいを行う際の注意点
終活で墓じまいを行う際は、以下の3点に注意してください。
- 親族に相談する
- 墓地の管理者に相談する
- 墓じまいに必要な行政手続きを行う
親族に相談する
墓じまいを行う際には、親族と十分に相談することが重要です。墓じまいは先祖代々の故人の供養方法を変更する大きな決断であり、親族の同意が不可欠です。特に遠方に住む親族には、事前に意向を確認し、合意を得ましょう。
墓地の管理者に相談する
墓じまいを進める際には、まず墓地の管理者に相談することが必要です。寺院とのトラブルを避けるため、墓じまいを決めてから伝えるのではなく、事前に相談しましょう。檀家を離れる際は、離檀料がかかる場合があります。離檀料には明確な金額が設定されていませんが、およそ10~20万円ほどかかるでしょう。
墓じまいに必要な行政手続きを行う
墓じまいには、所定の行政手続きが必要です。墓地使用許可証や埋葬許可証を準備し、市区町村の役所で改葬許可証を取得します。改葬許可証は、新しい供養場所に遺骨を移す際に必要な書類です。手続きの方法や必要書類などは自治体ごとに異なるため、事前に確認しましょう。
終活での墓じまいは計画的に進めましょう
終活での墓じまいは、親族や墓地の管理者への相談が必要であり、1人では進められないものです。必要な手続きも多いため時間もかかります。そのため、墓じまいを行う際は、周りに相談をしながら計画的に進めましょう。