幼児期のコミュニケーションの大切さ。年齢別のポイントもお伝えします。
私は8年前より潜在意識のことを皆さんにお伝えしています。大人になって人との関係性が思うようにいかないときに出てきますのが、幼児期のコミュニケーションです。幼児期において、コミュニケーションは成長の重要な役割を果たします。年齢ごとにそれぞれの特徴がありますので、時期ごとに合った接し方をすることが大切です。しかし、なぜ幼児期のコミュニケーションが大切なのか、ご存じない方もいるでしょう。ここでは、幼児期のコミュニケーションの重要性についてお伝えします。年齢別のポイントも合わせて解説していますので、ぜひ最後までお付き合いください。
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幼児期のコミュニケーションの重要性
幼児期は生活や遊びの中で様々なことを学び、身に着けていきます。特に3歳までの関わりは、大人になって覚えていなくても、潜在意識に残っているといわれています。そのため幼児期からコミュニケーションを積極的にとり、話したり聞いたりする力を育むことがとても大切です。
【年齢別】幼児期のコミュニケーションの特徴
幼児期のコミュニケーションの特徴は、年齢によって異なります。以下の年齢別に、コミュニケーションの特徴をまとめました。
- 1歳~2歳半
- 2歳半~3歳
- 3~4歳
- 5~6歳
1歳~2歳半
1歳~2歳半の時期は、自我が芽生え自己主張が出てくる時期です。単語から徐々に、2語文や3語文と言葉で伝えることが増えてきます。ただ、まだ自分中心で物事を考える時期であるため、相手の気持ちを考えることは難しい時期です。
2歳半~3歳
2歳半~3歳頃は語彙が増え、質問に対してきちんとした答えが返ってくることが増えるため、会話しやすくなります。簡単なルールであれば理解できるようになり、順番や貸し借りなどもできるようになります。
3~4歳
3~4歳頃は単語と単語のつながりが理解できるようになり、会話の脱線する頻度が少なくなります。自分中心の考えから、徐々に相手のことも考えられるようになる時期です。
5~6歳
5~6歳の時期は、相手の立場になって物事を少しずつ考えられるようになります。物語の登場人物に感情移入したり、相手に共感したりすることもできます。また、自分の感情をコントロールする力も身についてくる時期です。
幼児期のコミュニケーション能力を高めるポイント
幼児期のコミュニケーション能力を高めるポイントは、以下の6つです。
- まずは「おはよう」、挨拶の習慣をつける
- 話をしっかり聞いてあげる
- 頭ごなしに叱ったり否定したりしない
- 非言語コミュニケーションも大切にする
- 会話や読書から語彙を身に着けられるようにする
- 相手の立場を考えられる質問をする
挨拶の習慣をつける
幼児期は家族や周囲の人との挨拶を通じて、他者との関わり方や社会性を学びます。まずは親がしっかりと挨拶する姿勢を見せましょう。挨拶ができなくても叱らず、子どものペースで進めていけるようにすることが大切です。
話をしっかり聞いてあげる
幼児期のコミュニケーション能力を高めるためには、話をしっかり聞くことが重要です。子どもの話に耳を傾け、興味をもって反応することで会話の楽しさを伝えられます。
頭ごなしに叱ったり否定したりしない
幼児期の子どもは、まだ言葉や行動の意味を正確に理解できない場合があります。そのため、頭ごなしに叱ったり否定したりせず、言動や行動の理由を確認しましょう。いけないことをしていた場合は、いけない理由を具体的に伝えることが大切です。
非言語コミュニケーションも大切にする
言葉だけでなく、身振りや表情などの非言語コミュニケーションも重要です。言葉の理解や表現が難しい場合でも、相手の非言語的なサインから感情や意図を読み取れます。また、スキンシップをしっかりと取ることで安心感も与えられます。
会話や読書から語彙を身に着けられるようにする
幼児期は言語能力が急速に発達する時期です。そのため、子どもに対して豊富な言葉や表現を使った会話を積極的に行うと、語彙の定着につながります。また絵本や本を楽しめる環境を整えると、物語から楽しく言葉を学べるでしょう。
相手の立場を考えられる質問をする
「〇〇くんはどんな気持ちだったのかな?」「どうしたら〇〇ちゃんは嬉しいと思う?」など、相手のことを考えられる質問を積極的に行いましょう。そうすることで、子どもは自分と異なる考えや感情をもつ人がいることを意識できるようになっていきます。
年齢別の発達を意識してコミュニケーションをとろう!
子どもの年齢によって、発達段階は異なります。年齢に適した方法でコミュニケーションをとり、子どもの成長をサポートしましょう。この時期の関係が将来色濃く出てきます。
それでも、まだこのくらいの年齢ですときちんと考えて話をすることは難しいです。大人と同じ目線で話過ぎないように「まだまだ学び始めた子どもなのだ」と頭に入れておいていただくことも大切です。
私たちもそうやって順番に育ってきました。見守っていかれたらと思います。