子育てのイヤイヤ期に適した接し方は?良くない接し方も合わせて解説
イヤイヤ期の子育てについての質問を受けることがあります。イヤイヤ期とは、子どもの自我が芽生え、自己主張を強く行う時期のことです。子どもなりの理由があって「イヤ!」と主張しているため、適切な対応をすることが大切です。ここでは、子育てのイヤイヤ期に適した接し方について紐解きます。良くない接し方も合わせてお伝えしますので、お悩みの方はぜひ最後までお付き合いください。
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子育てのイヤイヤ期に適した接し方
子育てのイヤイヤ期に適した接し方は、次の5つになります。
- 子どもの気持ちに寄り添う
- 子どもの言葉を肯定する
- 子どもの気持ちを切り替えられるようにする
- 視覚的に理解できるルールを設ける
- スキンシップをとる
子どもの気持ちに寄り添う
イヤイヤ期の子どもは自己主張が強く、自分の意思を通したがります。親は子どもの気持ちや考えを理解し、寄り添うことが重要です。子どもがイライラしている時には、静かにそばにいて支えることで、安心感を与えられます。いつもそばにいてっくれる、という安心感はのちのち、子どもたちの潜在意識にも組み込まれますので、将来生きやすくなります。
子どもの言葉を肯定する
子どもが自己主張した時には、すぐに言葉を否定しないで、肯定的に受け止めることが大切です。子どもの言葉を否定すると、自己主張する機会が失われて、自立心が養われにくくなってしまいます。まずは聞いてあげる、そして「なるほどね!」と言ってあげてください。将来自分の気持ちを言えなくなる人にはなってほしくないですよね。
気持ちを切り替えられるようにする
子どものイヤイヤ期というのは、感情のコントロールがしずらい時期でもあります。1つの行動に固執してしまい、中々離れられないこともあるかもしれません。子どもの気持ちをスムーズに切り替えるためには、好きな遊びに誘ったり興味のあるものを見せたりすることが効果的です。自然な感じで「あ、面白そうなものがあるよ!行ってみようか」というように楽しそうに誘ってみてください。
視覚的に理解できるルールを設ける
子どもにとって、言葉だけで理解するのは難しいことがあります。例えばタイマーやカレンダーなど、視覚的なツールを活用して終わりの時間を伝えると、子どもも理解しやすくなるでしょう。「ピーっとなったね、お片付けはじめようか」と促してあげましょう。
スキンシップをとる
子どもと積極的にスキンシップをとり、触れ合いの時間を大切にしましょう。ハグや抱っこ、手をつなぐなどの身体的な接触は、子どもが安心感を得るだけでなく親子の絆を深める効果もあります。スキンシップが薄い子どもは、将来体の関係だけに愛着を求めてしまうようになることが多く、私は多くのそういう若い人たちの相談に乗ってきました。子どもが嫌がる時期までしっかりスキンシップを取ってあげてください。
イヤイヤ期に良くない接し方
イヤイヤ期に良くない接し方は、次の5つになります。
- 頭ごなしに否定する
- 抽象的に伝える
- 交換条件を出す
- 怖がらせるようなことを言う
- 子どもから離れる
頭ごなしに否定する
自己主張する子どものことを頭ごなしに否定すると、心を傷つけるだけではなく、自分の意見を言わなくなるおそれがあります。そのため私たち親は子どもたちの気持ちを受け止め、理解しようとする姿勢を示すことが大切です。また、危険なことや誤ったやり方をしようとしている場合は、いったん受け止めて、「なるほど、そう思うのね、こっちのやり方もいいと思うけどどう思う?」と、理想的、平和的なやり方を伝えたりお手本を見せてあげましょう。
抽象的に伝える
抽象的な言葉は、子どもにとってとても理解しづらいです。「ちゃんとやって」「いい加減にして」など、子どもに言っても、親がどうしてほしいのか伝わりません。「座ってご飯食べようね」「危ないから歩こうね」など、してほしいことを具体的に伝えましょう。私たち大人も、突然「なにしてるの?」なんて言われたら「はっ?なんのこと?」とおもいますよね。丁寧に話してあげてください。
交換条件を出す
親が何かをしてほしいときに「〇〇をしてくれたら、△△をあげるよ」といった交換条件を出すのは良くありません。交換条件を提示すると、次に同じ状態になった時も同じことを要求される可能性があります。また、お友達に対しても親の真似をして同じような交換条件を出してしまう可能性もあります。
怖がらせるようなことを言う
子どもに対して怖がらせるようなことを言うと、心に深い傷を残す可能性があります。「置いていくよ」「なんでできないの」と、威圧的な言葉で怖がらせると、信頼関係が崩れてしまうおそれもありますので注意が必要です。実際に大人になって、何かをしようとするときに、小さい頃の記憶が潜在意識に残っているために不安になってしまったり、怖くなって踏み出せなくなります。そういう大人もたくさんいます。
子どもから離れる
子どものイヤイヤが激しくて、離れたいと考えることもあるでしょう。気持ちが落ち着くまで、しばらく様子を見ることは問題ありません。でも、子どもから親が見えなくなる場所まで離れると、不安が高まりさらに不安定な状態になってしまうので注意が必要です。様子見する場合は、子どもから親の姿が見える範囲で行いましょう。
適切な接し方を知り、イヤイヤ期を乗り越えよう!
イヤイヤ期は大変ですが、子どもの成長過程で必ず通るものです。親のほうも忍耐を試されるようで本当に大変ですが、適切な接し方を知ることで、乗り越えていかれますように。